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漢方の診断

診断

 

第一章 日本漢方の診断法

― 四診と腹診を中心とした診察 ―

日本の漢方医学は中国医学を源流としながら、日本の臨床家たちによって長い年月をかけて洗練されてきた医学です。江戸時代には吉益東洞などの医家によって「方証相対」という考え方が確立され、患者の体質や状態(証)と、それに合致する処方を選ぶ医学として独自の発展を遂げました。この辺は中医学とは異なります。基礎的には傷寒論や金匱要略をもとに経験に基づき発展しました。

漢方診療では、まず患者さんの状態を総合的に観察するために、古典医学に基づく四診(ししん)を行います。

四診とは
望診・聞診・問診・切診の四つの診察法をいいます。

望診とは、患者さんの顔色や皮膚の状態、体格、姿勢、舌の色などを観察する方法です。
顔色の赤みや蒼白、むくみ、乾燥などから体内の気血の状態や循環の状態を読み取ります。

聞診は、声の調子や呼吸の様子、咳、体臭などを観察する診察です。
声の弱さや強さ、呼吸の浅さなどは体力や気の状態を反映します。

問診では、症状の経過や体質、寒がりか暑がりか、食欲、睡眠、便通、月経の状態を詳しく伺います。
これらは体内の陰陽や気血水の状態を判断する重要な情報となります。

そして日本漢方で特に重要とされてきたのが『腹診(ふくしん)』です。
腹診とは、患者さんのお腹を直接触れて診察する日本漢方独自の診断法ですが、江戸時代の医家たちによって体系化されました。

腹部は体内の状態をよく反映すると考えられており、腹壁の緊張、圧痛、抵抗、動悸、冷えなどを丁寧に触診することで、体の状態を読み取り、『証』を決定する手がかりになります。

例えば、

・みぞおちの硬さ(心下痞硬)
・お腹の張り(腹満)
・臍周囲の圧痛(瘀血の所見)
・下腹部の冷えや力の弱さ

などは、漢方処方を選ぶ重要な手がかりとなります。

腹診は単に局所の診察ではなく、身体全体のバランスを反映する「体の地図」とも言える診察法です。
経験を積んだ医師は、腹部の微妙な緊張や柔らかさの違いから、患者さんの体質や病態を読み取ることができます。
このように日本漢方では、四診によって得られた情報を統合し、「(しょう)」を判断します。そしてその証に最も適した処方を選ぶことが、漢方診療の基本となります。

温心堂では、この伝統的な日本漢方の診断法を大切にしながら、現代医学の知識と統合し、患者さん一人ひとりに合った治療を行っています。

 

第二章 中医学の診断法

― 脈診と気血陰陽の診断 ―

中国医学(中医学)は、二千年以上の歴史の中で体系化された医学であり、人体を「気・血・津液」の流れと「陰陽五行」の調和によって理解する医学です。病気とは、これらのバランスが乱れた状態であり、診断とはその乱れの本質を見極める作業です。

中医学の診断も、日本漢方と同様に四診(望・聞・問・切)を基本とします。しかしその中でも特に重要とされるのが脈診(みゃくしん)です。

脈診とは、手首の橈骨動脈に触れ、その脈の状態から体内の状態を読み取る診断法です。
脈は単なる拍動ではなく、体内におけるすべての生命活動のリズムそのものと考えられています。

脈診では左右の手首にある三つの部位を診察します。この部位を『六部定位(ろくぶていい・りくぶじょうい)』と呼び、そこでの脈診を六部定位脈診といいます。脈診部は他にもありますが、手首が最も一般に診察される場所と考えていいでしょう。

それぞれの位置は、体内の臓腑と対応すると考えられています。

例えば、

左手
・寸 ― 心
・関 ― 肝
・尺 ― 腎

右手
・寸 ― 肺
・関 ― 脾
・尺 ― 命門・腎

この六つの位置の脈の状態を比較することで、体内の臓腑のバランスや、気血の状態を読み取ります。
どのように読み取るか、それは本当に奥深いものです。その辺りの話は別の項目でお話ししますね。

脈には多くの種類があり、古典では二十八脈と呼ばれる脈状が記されています。

・浮脈(表証)
・沈脈(裏証)
・遅脈(寒証)
・数脈(熱証)
・虚脈(虚証)
・実脈(実証)など。

脈の深さ、強さ、速さ、緊張、滑らかさなどを総合的に判断することで、体内の状態を把握します。

中医学では、これらの診察結果をもとに、病態を整理するための診断体系として弁証論治(べんしょうろんち)が用いられます。
代表的なものが八綱弁証です。

八綱とは

・表 ― 裏
・寒 ― 熱
・虚 ― 実
・陰 ― 陽

という四つの対立概念であり、病気の本質を整理する基本的な枠組みです。陰陽虚実ですね。

例えば、

冷えが強く、疲れやすく、脈が弱い場合は、一般に『虚証』であり、外感(外からの侵入)のように、発熱や炎症が強く、脈が深く力強い場合は、邪と邪気が体内に潜む『実証』です。

このように中医学では、脈診を中心とした診断によって、身体の内部で起こっている変化を読み取り、気血陰陽のバランスを整える治療を行います。

脈は身体の状態を映す鏡とも言われ、経験を積んだ医師や鍼灸師にとって、脈は極めて多くの情報を語る重要な診察手段となります。

第三章
「気の診断 ― フィンガーテスト(FT)と経脈診」

ここでは温心堂が主に行っている診断法を具体的に述べていきます。

東洋医学の根本には、『気』という概念があります。
気とは、単なるエネルギーではなく、生命活動を支える働きそのものです。呼吸、血流、体温、神経の働き、精神活動など、すべての生命現象は『気』の働きとして理解されてきました。

しかし、この「気」は目に見えるものではありません。
そのため古来より医家たちは、さまざまな方法によって気の状態を読み取ろうとしてきました。その代表的な方法が『脈診』であり、もう一つが『経脈診(けいみゃくしん)』です。

経脈診とは、身体を流れる『十二経脈』や『奇経八脈』という『経脈または経絡』の状態を触れて診る方法であり、わが国では主に鍼灸医学の中で発展してきました。

『経絡』という言葉は、どこかでお聞きになったことがあるかもしれませんね。
『経絡』は『経脈』と同じ意味ですが、これは主に『気』の流れる通路であり、体内を縦横無尽に繋ぎ、臓腑(内臓)の働きとも密接に関係しています。

例えば、

・特定の経絡に緊張や圧痛がある
・経絡の走行に沿って冷えや硬さがある
・左右差が強い

といった所見は、その経絡に関係する臓腑や機能の失調を示唆します。

日本の鍼灸医学の世界では、こうした経脈診あるいはそれに基づく腹診は古くから重視され、腹診図が多数描かれてきました。特に六部定位の脈診と経絡診を統合した診断体系は、非常に高度な臨床技術として伝えられてきました。
故・山下詢先生の著書『鍼灸治療学 ― 正経と奇経の運用』『脈診学』などは、この分野における優れた臨床書籍として知られています。

温心堂では、これらの伝統的な診断法に加えて、『フィンガーテスト(FT)』を用いた診断を行っています。

フィンガーテストは、故・入江正先生によって体系化された診断法であり、身体の微細な反応を通して「気」の状態を読み取る方法です。六部定位などの脈診部あるいは腹診部を探っていきますが、習熟するとその部位に直接触れることもなく診断することができる優れた診断法です。具体的には『気血の性質』や『経絡』の状態を瞬時に把握します。

温心堂では先ず『気』の状態を把握し、気鬱/血瘀/気虚/血虚/冷え/裏寒/腎寒/腎精/水不足/乾燥/顎関節/風邪/アレルギーの有無を知る、というところから診断が始まります。

FTは、いわば身体が持つ微細な反応を通して生命の情報を読み取る診断法であり、東洋医学の『気』を臨床的に捉える一つの有力な方法といえます。

・西洋医学的診察
・日本漢方の腹診
・中医学の脈診
・鍼灸医学の経脈診

これらを踏まえたうえで、『気』を読み取るFTという技法を用いて、患者さんの気の状態を総合的に判断する、そのような診療を日々行っています。

身体は単なる臓器の集合ではなく、気・血・神が調和した一つの生命体です。
温心堂では、その生命の調和を取り戻すことを目標に、患者さん一人ひとりに合わせた治療を行っています。

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